英国大学院留学(合格から渡航までの準備)

大学院留学

欧米の大学院留学では、おおよそ留学を開始する1年前の9月頃から出願シーズンとなり、その翌年(=留学する年)の5月頃までに合格通知が届く流れが一般的だと思います(合格した方は誠におめでとうございます!まだの方には合格をお祈りしております!)。

大学から合格通知が届いてから渡航に向けてどういった準備が必要でしょうか?この記事では、イギリスの大学院から合格をもらってから、実際に留学先に渡航するまでにすべきことをまとめています。是非参考にして準備を進めてください!

渡航に向けた準備

①大学の学生登録

まずは、大学の学生登録を進めていきましょう。個人情報の登録、学費(もしくはデポジットとして学費の一部)の納入、取りたい授業の選択および登録など、ひとつひとつ進めていく必要があります。また、進学先の大学からビザ申請に必要な番号を受け取ることになるのですが、その番号はこの後説明するビザ申請には欠かせない重要な情報です。大学からの連絡事項を見逃さないように、学生用のウェブサイトやメールの受信箱を定期的に確認し、中身も最初から最後まで注意して読みましょう。

②住む場所の確保

留学先で、どこに住むのかは非常に重要です。例えば、以下の点を検討する必要があります。

・種類:大学の寮なのか、プライベートのアパートメントなのか、ホームステイなのか
・一緒に住む人々:学生のみなのか(その中でも修士課程に在籍する学生だけなのか、学士課程に在籍している学生もいるのか)、一般の人もいるのか
・場所:町の中心地なのか郊外なのか、大学の近くなのか遠くなのか

それぞれの好みや金額に応じて選択する必要があります。住む場所は、申し込んだ人から決まっていく仕組み(first come-first-served basis)の場合が多いと思いますので、留学先が決定次第はやめに確認することをお勧めします!

③ビザ(査証)の取得

ビザの取得には一定の時間がかかります。早めに動きだしましょう。上述の通り、大学からビザ申請に必要な番号(Confirmation of Acceptance for Studies:CAS)を受け取り次第、申請を進めることができます。

ビザの申請項目

ビザの具体的な申請項目については、大学のホームページを見るとわかる場合は多いです。例えば、ケンブリッジ大学のウェブサイト(https://www.internationalstudents.cam.ac.uk/immigration/student-visa)には、申請項目が載っております。こうした情報を探してビザ申請に必要な情報を探していきましょう。

申請手順を見る方法
・上記ウェブサイトにアクセス
・”Applying for entry clearance under the Student visa route (applying outside the UK)”をクリック
・”when, where and how to apply”をクリック
・guidance documentのリンクを踏んでpdfを表示

ビザの取得状況

実際、申請をしてからビザを取得できるか不安になる人は多いと思います。そう言ったときは、取得状況に関するデータが参考になると思います。イギリス政府は、以下のウェブサイトで、ビザ関連のデータを公開しています(出典:https://www.gov.uk/government/statistics/immigration-system-statistics-year-ending-march-2024/why-do-people-come-to-the-uk-to-study)。このリンク先のウェブサイトにある「Entry clearance visa applications and outcomes detailed datasets, year ending June 2024 (MS Excel Spreadsheet, 27.8 MB)」をダウンロードして、Japan(日本国籍でない方は出身国名を入力してください)を選択。そうすることで、任意の時期に、日本から何人が申請し、何人がビザを受け取り、また、拒否されたのか確認できます。

コラム:イギリスに留学する場合民間医療保険はいるのか?

一般的に、保険は留学先の国や大学、個人の健康状態によって必要かどうかが異なります。例えば、米国に行く場合、高額な医療費負担の懸念もあり、民間保険はおよそ必須だろうと思います。
では、イギリスではどうでしょうか。私は、イギリス留学時には保険に入っていませんでしたが、無事に留学を終えることができました。私自身何回か病院にかかり、すべてGeneral Practitioner (GP)に診てもらいました。イギリスでは、ビザ申請時にImmigration Health Surchargeを支払うことで、GPに無料でかかることができます。よく言われる通り、GPの予約を取りにくいといった場合も見られますが、事前に地元の友人に聞いてみて、どのGPに登録するのか決めたらよいと思います。もちろん病院にかからず留学を無事終わるのに越したことはなく、健康に過ごすのが一番ですが、健康上の問題はいつ発生するかわかりませんので備えあれば憂いなしです。もちろん持病や定期検診が必要な場合は民間病院にかかる方が安全で、そのために民間の医療保険に入るといったこともあると思いますので、必要に応じて準備を進めていきましょう。

④航空券の購入

航空券は早めに購入する方が価格は低い傾向にあると思います(個人的な経験より)。ビザの取得が上手くいき次第、すぐにでも航空券予約をする方が良いです。目的地まで乗り換えなしの直通便で行くのか、乗り換えで行くのか、いくつかのルートを比較して購入してください。

⑤お金の準備(まだ奨学金があるかも?)

留学には多額のお金がかかります。特に、円安の時期は負担が増えてしまいます。ポンド両替(早い時期から為替の変動を見ておくと良いかも)を戦略的に進めていきましょう。

また、奨学金は留学費用による金銭的な負担の軽減に非常に有効です。奨学金によっては大量の書類を求められ(しかも手書きの場合もあり)、準備に時間がかかることも多いですが、奨学生同士の出会いなど有益な機会ともなりえますので、是非奨学金の獲得を目指すのも良いと思います。

⑥その他

国によっては事前に日本での予防接種が求められる場合があります。確認して接種しましょう。予防接種によって、事前に予約することが必要だったり、トラベルクリニックなどの一部の医療機関でしか接種を受けることができなかったりと思わぬハードルがある場合があります。早めに準備しましょう。

また、持ち物の確認をしておきましょう。思ったよりもそろえるのに時間がかかります。ある程度持って行って、足りなかったら日本の家族や友人に送ってもらったり、現地で買ったりといった対応をすると割り切って準備するぐらいの心持ちの方が気楽で良いかと思います。

まとめ

この記事では、渡航に向けた準備内容を説明してきました。この記事を参考に(他にも準備すべき点はあると思います)、十分に時間を取って準備を進めていきましょう。

お問い合わせ

    コメント

    タイトルとURLをコピーしました