大学・大学院留学に必要な英語力とは…【学校・授業編】

英語力

皆さんの中には、留学に行こうかと考えているとき、留学に行くことが決定した時、どの程度の英語力があれば留学先の教育機関での授業についていけるのか(もしくはついていけないのか)不安になる方も多いと思います。もちろん語学留学であれば、最初にコース分けを兼ねた実力判定テストがあり、その結果に応じて入門クラスから上級クラスまで振り分けられることとなると思いますが、大学や大学院に留学する場合はそういったことは基本的にありません。現地の学生や他の留学生と一緒に、1つの教室で一緒に学ぶこととなります。

以下では、2度の英語圏への留学を経験した私が、留学先でどういった状況に陥ったのか、TOEFLの点数別(80点程度と100点程度)で書いてみます。特に、授業中、1対1の会話、グループでの会話、文面でのやり取りの面でまとめてみます。皆さんが今の英語力(TOEFLという資格試験の点数のみで測定できるものではありませんが、1つの基準として使いやすいものと思います)だとどういった状況になるのか、また、目標としている点数を達成したらどのくらい英語の授業や会話についていけるのか、参考にしていただければ幸いです。

なお、英語力以外にも専攻している分野における知識や、クラスの雰囲気などによって授業や会話の理解度は異なってくるものと思いますので、あくまで参考程度に、私の実体験ということで読んでいただければと思います。

前提条件:英語力と留学内容

まず、この記事の前提条件となる私の英語力についてまとめてみます。簡単に私の経歴をお話すると、私は、日本で生まれ日本で育ち、初めて海外に行ったのは高校生の時でした。そのため、基本的に日本国内のみで英語を勉強してきました。

今回この記事で取り上げる2回の留学は大学と大学院になります。どちらも英語圏留学で、現地の学生や留学生と混じって授業を受ける形でした。強いて言えば、前者の大学留学時の方が教室の中のほとんど全員が現地の学生(英語ネイティブ)で、後者の大学院留学時の方では教室の中では現地の学生(英語ネイティブ)と留学生(英語ネイティブ30%と非ネイティブ70%)が混じり合っているような感じでした。

英語力に関しては以下です。1回目の留学の際の英語力は、TOEFL80点程度(TOEIC900点前半程度)でした。2回目の留学の時の英語力はTOEFL100点程度(ほぼ同時期にTOEIC900点後半程度とIELTS7.0[どちらも特に事前対策なし])でした。ちなみに、技能ごと(Reading/Listening/Speaking/Writing)の点数を見ると、Listeningの点数が高めの構成になっております。

まとめると…

留学英語力教室の状況
1回目の留学(大学)TOEFL80点程度。ほぼ全員英語ネイティブ
2回目の留学(大学院)TOEFL100点程度。半分強英語ネイティブ(残りは非英語ネイティブ)

感じ方の違い

以下では、上記の条件のもと、1回目の留学と2回目の留学でそれぞれどの様に感じたか、英語力に着目して書いていきます。一方的な講義、1対1の会話、グループワーク、文面のやり取りといった側面にまとめていきます。

講義形式(大学教授などが話す時間)

1回目の留学

渡航後、1番最初に参加した授業は70%程度しか理解できませんでした。ただ、授業に参加しているうちに、少しずつ英語のスピードに慣れていき、3か月目くらいには基本的に内容が理解できるようになっていました。この時、授業を理解するためには授業準備が授業理解の鍵になることを痛感し、それ以降はシラバスに提示された授業のトピックについて事前に調べたり、読むべき本や論文の内容をメモとしてまとめておいたりといった取り組みを行い、授業中の発言もできる場面も増加していきました。

一方、講義の中で出た学生の発言の中で、特に授業には関連しているものの、若干外れた質問などは、あまり理解できないといったこともありました(遠くから見ていて、今の何だったんだ。。。といった状況に陥っていました)。

2回目の留学

1番最初の授業から基本的に授業内容を理解できました。教授の話や他の学生のプレゼンテーションを聞きながら、自分の意見を考えたり、その内容をどのように使うかその方法について考えたり、そういった余裕を持てるようになりました。また、授業内で発言も時折できました。

1対1の会話

1回目の留学

1対1の会話では、ネイティブ相手だと不安が残っていました。そもそも理解できているのか、理解できていたとしても私の発言の際の表現方法が適切なのか判断できないような感じでした。一度、ネイティブの方と2人でプレゼンテーション準備から発表まで取り組む機会があったが、おそらく相手の方には「この人理解できていないな。。。」と思われていたことと思います(おそらくプレゼンテーションを聞いていた学生側も私のプレゼンを理解できていなかっただろうなと振り返ると思います)。

2回目の留学

基本的にはネイティブ・ノンネイティブ問わず理解できました(それでも、ネイティブとのレストラン・パブの会話の中でついていけず複数回聞き返すこともあり、そのときは苦しい思いをしました。。。笑)。言いたい内容・使いたい表現がその場ですぐ場に出てこないなど、まだまだ英語力向上の余地が多くあるなと感じました。

グループでの会話

1回目の留学

基本的にはよくわからなかった、という印象を覚えています。どんな話題について、どういった流れで、誰がどういった発言をしたのか(そして、しそうなのか)、といったことが把握できず、迷子になることが多々ありました。その中で聞き取れて発言したいと思ったときには、次の話題に移ってきた。。。といったこともたくさん経験し、悔しい思いもしました。

2回目の留学

おおよそ議論の内容がわかり、その中で、たまに発言を加えていくことができました。ただ、ネイティブの中に1人で入ったときにはおいていかれるタイミングがあった(ノンネイティブはノンネイティブでアクセントなど聞き取りづらいときも多くありました)。ただ、ある程度注意して聞いていれば話の中で迷子になることはだいぶ減った印象です。その時は、今後はネイティブで構成されたディスカッションもリードできるような経験を積んでいこうと思ったものです。

メールなど文面でのやり取り

1回目の留学・2回目の留学

基本的には理解できました。大学・大学院からのメールは基本内容を把握できたし、必要に応じて問い合わせもすることができました。ただ、相手がスラングを用いた場合は検索する必要があり、ネイティブの最先端の表現などにはついていけないとある種の諦めがつきました(日本語でも世代ごとの表現はわからないこともあるくらいですので、そんなものか、とも思っています)。

結論

以上、今の英語力でどれくらい海外の教育機関で理解ができるのかの目安として使ってみてください。是非皆さんの経験もお送りいただけると嬉しいです(例えば、TOEFL90点で行ったが、授業についていけなかった、など)!

これかも英語学習を頑張ってきましょう!

    コメント

    タイトルとURLをコピーしました